PS4のHDDをSSDに換装すべきかどうか。ロード時間短縮

プレイステーション4のハードディスクドライブを、読み込み速度が速いSSDに交換すべきかどうかについて。

結論

通常モデルのPS4の場合、SSDに換装する恩恵はあまり大きくないが、PS4 Proの場合、SSDに換装する恩恵は大いに有り

PS4 Proを使っている人は、SSDへの換装を考えてみても良いでしょう。

換装の仕方はこちら
 PS4® の内蔵 HDD を換装するには？ | PlayStation.com

ゲームのロード時間が長い理由

まず、PS4の一部のゲームのロード時間が長い理由について説明します。

PS4世代のハイエンドゲームは大量のデータをメモリーに読み込む必要があります。
PS4のVRAMはPS3の10倍以上です。（約8GB。VRAMには4.5GBほど割り当てられている模様）
しかし、搭載されているHDDの読み込み速度はPS3とほとんど変わりません。

それでもPS3はHDDとディスクの両方から読み込みをしていたのでもう少し時間がかかっていましたが、PS4は全てのゲームデータをディスクから一度HDDにインストールします。したがって、ディスクからの読み込みがない分、PS3よりは速いといえます。

しかし、ハードディスクの読み込み速度には限界があります。いくらPS4になったからといってHDDを使っている限りその限界にぶち当たります。

読み込むデータ量→急激に増大
読み込み速度→PS3とあまり変わらず

これがロード時間が長い理由です。特に、テクスチャのデータはPS3世代とは比較にならないほど増加し、高品質な映像を実現することが可能になりました。
ただし、読み込むものが少ないゲーム、シンプルなグラフィックスのゲームは比較的ロード時間は短いはずです。

SSDのメリットは5秒～20秒程度

HDDの読み込み速度がネックになるのなら、SSDに換えればいいじゃない。

下の動画は海外のゲームサイトが制作したものですが、PS4のHDDを換装してロード時間を検証したものです。
ハイブリッドHDDというのは、キャッシュメモリにフラッシュメモリを使用したハードディスクドライブです。普通のHDDよりちょっと高いです。

この動画を見ると、明らかにSSDが速いです。
しかし、その優位は10秒～20秒程度です。

SSDにはHDDの3～4倍の読み込み性能がありますが、その性能分が発揮されているとは言いがたいです。

PS4のSATAポートの転送速度がボトルネックになっているからです

最近のSSDなら読み込みは500MB/s以上出ますが、PS4のSATAの転送速度がボトルネックとなり、本来のSSDの性能が全て発揮できません。

PS4のSATAはUSB3.0経由で接続されている

4Gamerのレポートによると、

MB86C311BはUSB 3.0－SATAブリッジ。つまり，PS4のSerial ATAはUSB 3.0経由で接続されているわけである。
　USB 3.0は最大5Gbpsの帯域を持つものの，少なくともPCにおいてはネイティブのSerial ATA 3Gbpsより性能が出ないことが多いので，PS4のストレージにも，ネイティブのSerial ATA 3Gbpsほどの性能は期待できないかもしれない。

というように、3Gbps≒375MB/s以下の転送速度だと推測されています。

しかしそれ以上に、SSDに換装したから必ずしもHDDより一気に読み込みが高速化されるわけではないということは、既にPCゲームで証明されています。