10月13日に発売予定のVRヘッドマウントディスプレイ「PlayStation VR」(プレイステーションVR)のレビューが海外メディアによって公開されました。
Eurogamerは「楽しい体験がたくさんできる注目すべきハードウェア」だとする一方で、「インタラクティブエンターテインメントの新時代の幕を開けるような、絶対にプレイすべきゲームが欠けている」という欠点をあげています。
IGNは、10点満点中8.5点という点数をつけました。そして、「相対的に安価なソニーのPlayStation VRヘッドセットは良い品質のバーチャルリアリティを大衆にもたらす」と評価しています。
The Vergeも10点満点で8.5点と評価。
良い点としては
- 装着感がかなり快適
- 使いやすく、相対的に手が出しやすい価格
- 良いロンチタイトルがいくつかある
悪い点としては
- モーションコントローラーが標準以下
- 段階的なシステムがややこしい
- もっとリスキーで野心のあるVR体験必要
とのことです。
VRが成功するためには最先端技術よりもより多くの人がVRを使うことだとしており、そういう意味でPlayStation VRはVRヘッドマウントディスプレイを簡単に扱えるように作られていると評価されています。
GameSpotは、「いくつかのロンチタイトルはかなりの人数の人の気分を悪くさせる」と指摘。また、PSVRを買うのであればカメラやMoveコントローラーがセットになったものを買ったほうが良いとしています。一方で、「PS4を持っていてVRに興味があっても、もっと多くのタイトルがリリースされるまでは買うのを我慢したほうがよい」とのことです。
Game InformerはCマイナスという低い評価をつけており、「技術的にはRiftやViveの方が優れたショーケース」としつつも、「PlayStation VRは安く、適切なVR体験をより快適に、簡単に提供している」とレビューしていますが、「頭痛がするかもしれない」とも書いています。
Gizmodoはかなりの高評価をしており、「Gear VRのようなモバイルVRよりも優れた体験を求めているのなら、PlayStation VRはバーチャルワールドへの次なる一歩になる」としています。
Kotaku.comは、PlayStation VRはOculus RiftやHTC Viveと比べると多くの点で劣っているとし、まだメインストリームに普及するには熟成しきっていないと評価しています。
Digital Trendsは5点満点中4点(四つ星)で評価し、ロンチタイトルの数やヘッドセットの安定感、プレイステーションストアでは壊れたVRゲームは販売されないこと、RiftやViveよりも安いことなどが良い点として挙げられています。また、悪い点としてはスペック面ではPC向けのVRHMDに劣るということが指摘されています。
CNETは10点満点中7.9をつけ、ユーザーフレンドリーだと評価する一方で、カメラを使ったトラッキングは場合によっては振り向いた時に問題となることや、ViveやRiftと比べてグラフィックスの忠実さでは劣るとしました。また、普通のテレビゲームをプレイしたほうが快適だし楽しいとも。
イギリスの新聞The Guardianは、10点満点中6点という低い評価で、HTC ViveやOculus Riftを体験したことがある人は買う意欲を失うかもしれないとし、スクリーンの解像度が低いことやカメラによるトラッキングが必要なことなど、ハードウェアの設計上の制限がかなりあるとしています。
まとめ
(RiftやViveと比べて)安い分だけ性能では劣るが値段相応の製品にはなっている。つけ心地はとても良い。
しかし、キラータイトルはまだないのでVRに熱狂していないのなら様子見が良いというのが大方の評価だと言えるでしょう。
また、PSVRのカメラによるトラッキング不評で改善が必要だと指摘されています。
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- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2016/10/13
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