ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)は、2020年のE3に参加しないことを明らかにしました。
2019年に続いて2年連続となります。
ソニーは2020年に「PS5」を発売する予定です。
不参加の理由については「E3 2020のビジョンが今年焦点を当てるのに適切な場所であるとは感じていない」と説明しています。
不参加の思惑
ソニーがE3に参加しないことについてどういった思惑があるのかについて解説します。
まず、ソニーはコンシューマイベントを通じてPS5やPS4に関するプロモーションを行っていくとしています。
E3は本来業界関係者向けのイベントで、誰でも入場できるわけではありません。
近年はE3のカンファレンスも全て生配信され、情報のリークもかなり頻繁に行われます。
Twitter等のSNSとYouTubeが普及した今、わざわざE3に合わせて情報を発信する必要がありません。
大掛かりな発表にお金をかけても、実際それほど効果がないと考えているのでしょう。
E3で発表を行うと、他のメーカーの発表の話題もSNSを賑わせることになり、自社製品に全ての注目を集めるのは難しくなります。
1億本売れたグランド・セフト・オートVも、その発表はゲームショーではなく、ネット上で行われました。
サードパーティメーカーも任意のタイミングで情報を発信できるので、E3に無理やり合わせ込む必要がなくなります。
PS5に関する発表イベントはおそらく2020年の春までには行われるでしょう。
しかし、ソニーが最重要視しているのは、いかにメディアとSNSを使って情報を発信するかであって、E3のようなイベントそのものではないと言えます。