4月27日更に追記
読者様から、ASUSのVG27AQなど一部の製品は依然として120Hz出力が不可能だという情報をいただきました。
具体的な原因は不明ですが、PS5のアップデートで120Hz対応可能なモニターは増えたものの、まだ対応できない製品も存在するようです。
ASUSモニターで公式で対応していると発表されている製品は以下で確認できます。
PS5アップデートでEDIDを無視して、モニター側が対応できるのであれば1080p@120Hzの信号を送れるようになったものの、VG27AQが4Kの信号をダウンスケールできる事(とHDMI 2.1に対応していない事)が原因になっている可能性があります。
なお、後継モデルのVG27AQL1AはPS5で120Hzに対応できているようなので注意してください。
ASUSTek TUFゲーミングモニター VG27AQL1A (27インチ/PS5 対応/WQHD/IPS/1ms(MPRT)/170Hz/HDR/NVIDIA ULMB/DP,HDMI)
- 発売日: 2020/12/19
- メディア: Personal Computers
4月14日追記「アップデートで改善」
以前は一部のモニターで120Hzが出ないという問題がありましたが、PS5本体のアップデートで改善されました。
したがって、PS5の本体ファームウェアを最新にすれば問題が解決されます。
PS5の本体アップデートは
[設定]>[システム]>[システムソフトウェア]>[システムソフトウェアのアップデートと設定]>[システムソフトウェアをアップデートする]
で行ってください。
過去の内容
「VG259Q」や「VG258QR」など、ASUSのPCモニターはPS5が120Hz対応と認識しないことが判明しました
そのため、PS5を買ったあるいは買おうとしている人は、ASUSの一部モニターで120Hzは出ないということは知っておく必要があります。
▼これらのASUSモニターはPS5に120Hzと認識してもらえないので注意
ASUS TUF Gaming ゲーミングモニター VG259Q 24.5インチ フルHD IPS 144Hz 1ms HDMI×2 ポートDP Adaptive-sync ELMB
- 発売日: 2020/02/07
- メディア: Personal Computers
※ASUSの全てのモニターがPS5の120Hz非対応というわけではありません。一部です。
ASUSモニターがPS5の120Hzに対応していない理由
PS5はASUSのモニターをなぜ120Hzだと認識できないのか・・・
それは「EDID」(Extended Display Identification Data)と呼ばれる識別データが原因のようです。
モニターにはEDIDと呼ばれるデータが登録されているのですが、「このモニターは1920x1080@120Hzに対応している」という情報がASUSのモニターに登録されていない可能性が高いです。
すなわち、ASUSはPC以外でフルHD・120Hzを想定していなかったのです。
PS5はEDIDを読み取って接続されているモニターを識別しているので、フルHD・120HzというEDIDが登録されていないと、120Hzだと認識できません。
PCの場合は環境が人によって異なりますから、そのあたりは緩くなっており、EDIDがなくとも信号を送ることが可能です。
EDID保持器で解決できるが・・・
EDID保持器というマニアックな製品があるのですが、それを使ってディスプレイから送られてくるEDIDを偽装することでASUSモニターもPS5の120Hzに対応可能です。
ただし、EDID保持器が1万円以上するので完全に金の無駄です。
PS5のファームウェアアップデートで、モニターがFHD@120HzのEDIDを持っていなくても、144Hzや165Hz, 240HzといったEDIDがあるならFHD@120Hzの出力を可能にするように変更されたら、もしかしたらASUSモニターの120Hzが実現するかもしれません。
なお、ASUS以外のほとんどのメーカーのゲーミングモニターはPS5に120Hzで認識されます。
4K・60Hzでいいなら気にする必要なし
4Kの60Hzモニターの場合は気にする必要はありません。
HDMI 2.1に対応した規格のモニターがほとんどないため、4Kかつ120Hzに対応できる製品がないからです。(将来的には対応品が発売されるかも)
したがって、120Hzを取るなら1080p、4Kを取るなら60Hzという選択になります。
そして120Hzを選ぶ時に限り、モニターがPS5に120Hzと認識してもらえるのか調べる必要があります。