AppleのMacが、WindowsやLinuxを搭載したPCよりもパフォーマンスが低い事について。
同じスペックのMacとPCでは、PCの方が高いパフォーマンスが得られます。
例えば、CPU、GPU、SSD、RAMをiMacと同じものにしたPCは、パフォーマンスのベンチマークテストをすれば、PC>iMacという結果が出ます。
これはなぜかというと、MacのOSとそのデザインにあります。
まず、macOSはとにかく"素早く動いているように見せる"ための、ビジュアル的な良さを重視したものになっています
この時点で既にWindowsよりも多くのCPUリソースが消費されています。
また、Macは「スリム」であるというハードウェアの見た目も重視されています。
このため、タワー型のPCほど排熱に余裕がありません。
Macには何個も大きな排熱ファンがついていません。
したがって、CPUやGPUが非常に高負荷の作業をすることになると、かなり熱くなってしまい、Macに搭載されている排熱ファンの回転数が上がってうるさくなってしまいます。
Appleはこれを避けるために、ファンの回転数を上げないようにCPUのパフォーマンスを落とすことでプロセッサの発熱をコントロールしています。
一方でPCはどんなに負荷がかかろうが、全力でファンを回して排熱させます。(排熱が足りないとオーバーヒートしてしまうことも・・・)
Appleは、Macのユーザーにはそこまで高いパフォーマンスは不要だという考えでいるはずです。Macのソフトが快適に動作すれば問題ないという考え。
というのも、PCゲームはそのほとんどがWindows向けに発売されるため、HDゲームのような高負荷なものを遊ぶ人はMacユーザーには少ないからです。
Windowsは汎用性を重視しており、どんな環境でもなるべく快適に動くように設計されています。
macOSはMacだけに特化して設計されており、ひたすら性能を引き出すことよりも、静音性やハードウェアの薄さなど、Macユーザーのニーズにあったバランスを取っているためPCよりも性能が落ちるということになります。
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